AI技術の発展に伴い、テキスト、画像、動画、音楽など様々なコンテンツをAIが生成できるようになりました。
本当に作れないものはないんじゃないかレベルで発展してきています!
そのような中…
AIで作ったものに著作権ってあるの?
このように著作権に関する疑問や不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
ということでこの記事では以下のことを中心にこのような悩みを解決していきます。
- 自分がAIで作った作品に著作権はうまれるのか
- AIで作った作品が著作権侵害に当たる例
- 正しいAIの使い方
AI時代の著作権問題は避けて通れないことです。ぜひ参考にしてみてください
AIで作ったコンテンツに著作権はあるのか
AIで作ったコンテンツが著作権侵害になる例
- 他者の作品を読み込ませるor模倣する
- 作品が類似している
著作権侵害にならない正しいAIの使い方
AIと著作権の関係を理解して正しく使おう!
AIで作ったコンテンツに著作権はあるのか
結論…基本、AIで生成したコンテンツに著作権はないが人間による創作性があれば著作権が発生する
結論これですが、正直AIが生成したコンテンツの著作権について、一言で「誰のもの」と断言するのは難しいです。
まず以下に著作権法で定められている著作物の定義について示します。
著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
参考文献 : e-GOV 法令検索
上記の定義からAIで生成したコンテンツであっても人間のアイデアがそこにあると認められれば著作権が発生すると考えられるでしょう。
AIがつくったコンテンツが自身の著作物になるかを考えるポイントはこちら!
- 具体的な表現に人間が関与している
- 単なるパラメータ設定以上の関与がある
重要なのはAIをツールとして使うことです!
じゃあ自分のアイデアを出してAIで作ったものは全部自分の著作物として扱っていいんだ!!
このように思う方もいるかもしれませんが、それは違います。
例えば、その作った作品が著作権侵害をしている作品になっていたらどうでしょう。
これは自身の著作物という以前の問題です。
これが結構危険なことなのは分かりますよね。
ただどんなことが著作権侵害になるか分からないといったこともあるかと思います。
ということで!
次に作ったAI作品が著作権侵害になる例について解説していくので詳しく見ていきましょう。
AIで作ったコンテンツが著作権侵害になる例
それではここから著作権侵害に当たる例について解説していきます。
それがこちら。
- 他者の作品を読み込ませるor模倣する
- 作品が類似している
特にAI生成したコンテンツで稼ぎたいといったように、商用利用したい方は気を付けてください。
→もし訴えられた場合最悪、多額の賠償金(100万~)を支払わなければならない可能性が
それでは一つずつ見ていきましょう。
他者の作品を読み込ませるor模倣する
一つ目はAIに他者の作品を読み込ませたり模倣させたりすることです。
これは完全にアウトで、特にイラスト作成や音楽の生成時に注意するべきポイントといえます。
下記に著作権侵害的に危険な例をいくつか挙げます。
- 有名な漫画キャラクター画像を読み込ませるor模倣した作品を販売する
- AI Coverなど
イラストはイメージがつきやすいと思いますが、音楽関連ではAI Coverも著作権侵害・パブリシティ権の対象となります。
AI Cover : キャラクターなど声優の声をAIに学習させて、流行りの曲をCoverさせたもの
AIを使用してコンテンツを作る際は、他者の著作物を安易に読み込ませたり模倣したりすることは避けるべきです。
私的利用(お金を介さない・自分のみで使うなど)で使う分には十分ですがそれでお金を得る行為は危険ですね。
AIで作った作品が類似している
二つ目は作ったコンテンツが既存の作品に類似していた場合です。
AIは学習データに基づいて新しいコンテンツを生成するため、既存の著作物の特徴を無意識的に取り込んでしまう可能性があります。
知らないうちに著作権侵害になっている場合も…
特に以下の部分で気づかないうちに似た作品になってしまう可能性があります。
- キャラクターデザイン:特徴的な外見や性格設定が既存のキャラクターと類似
- 音楽:メロディーやリズムパターンが有名な楽曲と類似
生成されたコンテンツに対して、私たち人間が手を加えてあげることでオリジナリティを高めることが著作権侵害のリスクを下げるうえで大切です。
このような問題は気づかなかったでは済まされないので気を付けてくださいね。
著作権侵害にならない正しいAIの使い方
それではAIを活用しつつ著作権侵害を回避するためには、どのように使えばいいのかここで紹介していきます。
まず、前提として先ほど解説した著作権侵害になる例はしないものとします
上記のことを考慮したうえで著作権侵害にならないAIの正しい使い方は結論、AIに頼りすぎないことです。
テキストも画像も何でもAIで作れる時代だからこそやっぱり各個人のアイデアが大切になってきます。
文章を書くのが苦手でも、絵を描くのが下手でも誰でも簡単にコンテンツを作れますよね。
誰でもできるからこそ自分のアイデアを表現するためのツールとしてAIを使ってあげてください。
具体的な詳しい使い方の例はこちらです。
- 自分で書いたオリジナルイラストを読み込ませて画像を作る
- 画像を作る際は詳細にアイデアのイメージを伝える
- テキスト生成されたものは自分の言葉や経験を入れてオリジナリティを出す
AIは強力なツールですが、正しく使用しないと著作権侵害のような問題を引き起こしてしまうでしょう。
さらに進化もはやく、国としても今後AI生成物に関して厳しく制限がかけられる可能性もあります
リスクを抑えるためにも最新の情報を自分で調べていくことが大切なので意識していってください!
AIと著作権の関係を理解して正しく使おう!
AIと著作権の関係は複雑であり、関係は今後も変化していく可能性があります。
意識して使わなかった場合、最悪訴えられるといったこともあるかもしれません。
今回の記事のまとめを以下に示すのでぜひ意識してみてください!
- AIが作った作品に基本著作権はないがそこに個人のアイデアがある場合著作権が発生する
- 明らかに既存作品をAIに読み込ませたor模倣するのはNG
- たまたま作品が似るのも危ない
- AIに任せきりにしすぎず自分のアイデアをAIを使って表現しよう!
今回の記事で特に大事なのは、すべてをAI任せにしないことです。
AIは私たちの可能性を広げてくれるツールでもあります。
著作権や著作権侵害など複雑かもしれませんが、最新情報を意識しつつ、今回紹介したことに気を付けて正しくAIを使っていってください!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。